小児急性白血病は薬剤治療の進歩により治癒率がとても向上してきています。しかし中には化学療法だけでは白血病細胞を根絶しにくいタイプもあり、また運悪く再発した例などは通常化学療法だけで治癒を得る事は困難です。このようなケースに造血幹細胞移植が適用されます。もし完全寛解(見かけ上白血病を思わせる所見がない状態)で移植を行えば6〜8割の治癒が得られます。一方非寛解状態の白血病では化学療法のみの治療ではいずれほとんど全滅します。このような場合でも移植を行えば、率は低いですがそれでも3割位の治癒率が得られています。
私達移植委員会は上記のような症例に対し今後治癒率向上を目指した移植治療法の確立に努めようと思っています。現在は移植の際の感染予防対策(特に真菌症)、前処置方法の一つである全身放射線照射の仕方はどのような方法がよいかを研究しようとしています。